訪問療法士として成長するために大切なことは、価値観の多様性を受け入れる事だろう。
なぜだろう、訪問療法士には多様な価値観を受け入れる寛容さが非常に重要だからだ。
我々療法士も看護師も、病院勤務を歴て訪問の世界に入る人が多い。

病院では、朝食は7時半から、昼食は12時から、お風呂は何時までなど、用事がある時はナースコールを押すなど入院した患者様は病院の作ったルールにある程度従って生活するわけである。病院勤務は医療従事者にとってホームグラウンドである

しかし訪問の現場は、利用者さまのご自宅に伺う事が多い。
朝5時に起きる人もいれば、11時に起きる人もいる、お風呂も朝はいる人もいれば、夜はいる人もいる。

訪問看護の現場は、利用者さまのホームグラウンドにお邪魔するわけである。
例えば、元々のお仕事がライターの方で、仕事が夜型の人であれば、11時に起きるの普通かもしれない。
毎朝11時に起きている人に、いきなり「起きる時間が遅いので早く起きないとですよ。」なんて言ったら、その人の生活を否定してしまうことになる。

このように人の価値観は様々である。
価値観は生まれ育った時代や土地、生活環境、家族構成などにより大きく異なる。
この様々な価値観に対して寛容に受け入れる気持ち、心構えが訪問療法士として成長するにはとても必要なことだと思う。

そしてこの多様な価値観を理解するためには、利用者さまの人生観やこれまでの生き様、そしてどうやって暮らして行きたいのかについて理解するために、多くの時間を費やすべきなのである。