今回の投稿は前回に引き続き、「熱中症」を取り上げますが、今回は「予防」の観点から特集していきたいと思います。

 

ー水分補給ー

予防策については広く知られているかと思います。

こまめな水分の補給はその一つでしょう。ですが、水分だけを摂取することはかえってよくありません。前回、血液中の電解質(つまり塩分)の不足が筋肉のけいれんを引き起こす、とお伝えしましたが、水分だけを摂取した場合、血液中の電解質の”濃度”が低下してしまいます。

ですので、水分と共に塩分の補給も必要となります。塩分を含む飴や梅干しを食べることが推奨されます。最近ではタブレットなども広く販売されており、塩分補給の重要性も認知されつつあると思います。

水分補給についてもう2点あります。一つはカフェインが入った飲み物(コーヒー、コーラ、エナジードリンク)を水分補給のために飲むことは避けるようにしてください。カフェインには利尿作用があり、かえって水分を失ってしまいます。

もう一つは、「ペットボトル症候群」に注意して欲しい、ということです。「ペットボトル症候群」とは、糖分が大量に含まれている清涼飲料水やスポーツドリンクを大量に摂取することによって引き起こされる急性の糖尿病のことです。症状としては一般的な糖尿病と同じで、喉の渇き・倦怠感・手足のしびれ・便秘などが挙げられます。水分補給と称して清涼飲料水やスポーツドリンクをガブガブ飲むことも避けましょう。

ーその他ー

水分補給以外の予防策として挙げられるものは数多くありますが、ほとんどはよく知られている事でしょう。十分な睡眠、バランスの取れた食事、こまめな休憩等々…そのどれもが間違った情報ではありません。せいぜい、「あまりにも熱中症に注意しすぎると、体に熱さへの耐性がつかない」と苦し紛れに根性論(?)的な反論ができる程度でしょう。

ですがここで付け加えておきたいことが一つ。予防策それ自体を知ることも大切ですが、予防策が必要かどうかを知っておくことも大切です。つまり、気温や湿度、天気の動向などを把握しておくことも重要であるということです!

外出する際には、「今後雨が降る予報があるか」を確認するのと同じように、気温・湿度を確認するようにしてください。そうすれば、どれほど熱中症のリスクがあるかが分かり、対策・予防の準備がしやすくなります。事前準備も忘れないようにしてください。

(次回に続く)